「ひとりになりたい」誰だって、同じ心理になるものさ。

人、組織、社会・・・さまざまなしがらみにもまれて疲れ切った男が「ひとりになりたい」と願望をほんの少しだけ叶えようとするブログです。「こんなこともあるぞ」と教えてもらえたら、即実践するだけのバイタリティは残っています。

自分のことしか考えない人は演技派俳優である

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自分のことしか考えない人は、そのことに気づいていないわけではない。

むしろ「身勝手な自分」でないことをうまく装うことに長けている。

 

 

自分のためだけにあれこれ言っているのではない。

組織のためなんだ、成果のためなんだ、会社のためなんだ。

そう、自分の利益を他者の利益に置き替えて語っている。

 

 

よく自分の意見を通そうとするときにこう言う人がいる。

 

 

「みんなもそう言っている」

 

 

この言葉を聞いた時、不愉快になったらぜひ聞き返して欲しい。

 

 

「みんなってどこの誰だよ?」

 

 

そう聞くと、課長が、部長がなどといろいろ人間を挙げてくるだろう。

裏を取ってみると、そんな事実はないことがすぐにわかるのだが、

当の本人はそれで自分の意見を通すことが出来ると考えているのだ。

 

 

敢えて言おう、身勝手な奴は演技派俳優である。

あくまで、自分では演技上手と思っている勘違い野郎である。

 

 

僕が実際に体験した経験をお話ししよう。

 

 

年上の同僚に、取引業者に高圧的な対応しかしない人間がいた。

仮にAとしよう。

「取引してやってるんだぞ」的な対応で、気に入らない担当は交代させていた。

 

 

そんな取引業者の担当が自分に交代した。

僕は偉そうな対応はするつもりが無く、常識の範囲で対応させてもらった。

すると、今までとは違って納期も早くなり、金額も安価になった。

 

 

あまりにも対応が変わったので尋ねてみた。

すると担当はこう言った。

 

 

「あの人(A)のために汗をかこうとは思いませんよ」

 

 

こうなると、前任の担当であるAがやり玉に挙がる。

今までの担当は何をやっていたのか、と問われるからだ。

 

 

問われたAは何食わぬ顔をして言うのだ。

「僕の指導がようやく花開いたんですね」

「後任担当が仕事をしやすくなってくれればと思って指導していました」

 

 

これぞ、演技派俳優たるゆえんである。