「ひとりになりたい」誰だって、同じ心理になるものさ。

人、組織、社会・・・さまざまなしがらみにもまれて疲れ切った男が「ひとりになりたい」と願望をほんの少しだけ叶えようとするブログです。「こんなこともあるぞ」と教えてもらえたら、即実践するだけのバイタリティは残っています。

読売の人・丸佳浩選手のこと

 

広島アスリートマガジン2016年7月号“特集 丸佳浩。

広島アスリートマガジン2016年7月号“特集 丸佳浩。"

 

 

 

巨人とタンパリングしていたのではないか?

ロッテは巨人と申し合わせて「形だけ」参戦したのではないか?

 

 

などなど、丸選手にとってネガティブな話しか挙がってきません。

 

 

丸選手が幼少期に巨人ファンだったことは有名ですし、

念願の巨人に入団出来たと言うことは、

野球選手として喜ばしいことでしょう。

 

 

どうして、ここまでネガティブな話になってしまったのか?

 

 


広島・丸佳浩が巨人入り決断「一からチャレンジ」(18/11/30)

 

 

一からチャレンジ。

カープのいいところを、ジャイアンツへ。

原監督のアタックが一番心に来た。

 

 

きれいな言葉ばかりが並びますけど、

カープのいいところ」をジャイアンツに持ち出すことなど、絶対にできない。

 

 

カープのいいところを、丸選手自身がどう考えていたのか、

今回の決断に至るまでの過程の中で、

断片的に知らされることになったカープファンは、

がっかりしているのかもしれません。

 

 

丸選手は「好きな時に練習が出来る環境」について問うと、

巨人サイドは「24時間練習施設を使ってよい」と答え、

丸選手がそこに満足したと言う。

 

 

カープでも同じ環境はあったはずです。

あるいは、望めばそこに提供される可能性はあったはずです。

 

 

それにしても、24時間本当に野球漬けになる気でしょうか、丸選手。

 

 

カープのいいところを、丸選手は誤解している。

そして、口説き文句に使った原監督もその真実は心得ていない。

 

 

カープのいいところとは、

がんばっただけ報われる、チャンスがもらえる、

結果を残せば正当に評価される(金銭での評価は巨人ほどではないが)

そう言うことではないのか。

 

 

今の巨人に、がんばっただけ正当な評価が得られるのか。

がんばりが不十分であったとしても、

違ったアプローチを的確に指導できるコーチがいるのか。

2人3脚となって悩みとともに向き合ってくれるコーチはいるのか。

 

 

丸選手はカープのいいところを誤解しているのだ。

 

 

試合中に自身用のノートを追記することを優先し、

バットグリップを微調整することも優先できる、

自分のためにすべての時間を費やすことが出来ること、

金銭や環境が不十分であればFA移籍することも容認される、

それがカープのいいところではないのだ。

 

 

あれこれ言うよりも、

素直に「ジャイアンツファンとして巨人に入団したかった」とか、

「金銭的に安定を望める環境で野球がしたかった」とか、

美辞麗句のない理由で決断を表明して欲しかった。

 

 

かつて、カープの選手がFA移籍する時でも、

広島球団がセッティングした会場で記者会見をしていた。

しかし、今回の丸選手は駐車場の一角。

 

 

何があったかわからないが、

球団との間に感情的なしこりがあったことは否めないだろう。

 

 

広島球団の立場から言わせれば、

望む環境や金銭について希望を述べてさえくれなかった、

そう言いたくもなるだろう。

 

 

去る者は追わず。

そして、来る者は拒まず。

カープファンとしては、その心境で穏やかに過ごすしかないだろう。