読売の人・丸佳浩選手のこと
巨人とタンパリングしていたのではないか?
ロッテは巨人と申し合わせて「形だけ」参戦したのではないか?
などなど、丸選手にとってネガティブな話しか挙がってきません。
丸選手が幼少期に巨人ファンだったことは有名ですし、
念願の巨人に入団出来たと言うことは、
野球選手として喜ばしいことでしょう。
どうして、ここまでネガティブな話になってしまったのか?
広島・丸佳浩が巨人入り決断「一からチャレンジ」(18/11/30)
一からチャレンジ。
原監督のアタックが一番心に来た。
きれいな言葉ばかりが並びますけど、
「カープのいいところ」をジャイアンツに持ち出すことなど、絶対にできない。
カープのいいところを、丸選手自身がどう考えていたのか、
今回の決断に至るまでの過程の中で、
断片的に知らされることになったカープファンは、
がっかりしているのかもしれません。
丸選手は「好きな時に練習が出来る環境」について問うと、
巨人サイドは「24時間練習施設を使ってよい」と答え、
丸選手がそこに満足したと言う。
カープでも同じ環境はあったはずです。
あるいは、望めばそこに提供される可能性はあったはずです。
それにしても、24時間本当に野球漬けになる気でしょうか、丸選手。
カープのいいところを、丸選手は誤解している。
そして、口説き文句に使った原監督もその真実は心得ていない。
カープのいいところとは、
がんばっただけ報われる、チャンスがもらえる、
結果を残せば正当に評価される(金銭での評価は巨人ほどではないが)
そう言うことではないのか。
今の巨人に、がんばっただけ正当な評価が得られるのか。
がんばりが不十分であったとしても、
違ったアプローチを的確に指導できるコーチがいるのか。
2人3脚となって悩みとともに向き合ってくれるコーチはいるのか。
丸選手はカープのいいところを誤解しているのだ。
試合中に自身用のノートを追記することを優先し、
バットグリップを微調整することも優先できる、
自分のためにすべての時間を費やすことが出来ること、
金銭や環境が不十分であればFA移籍することも容認される、
それがカープのいいところではないのだ。
あれこれ言うよりも、
素直に「ジャイアンツファンとして巨人に入団したかった」とか、
「金銭的に安定を望める環境で野球がしたかった」とか、
美辞麗句のない理由で決断を表明して欲しかった。
かつて、カープの選手がFA移籍する時でも、
広島球団がセッティングした会場で記者会見をしていた。
しかし、今回の丸選手は駐車場の一角。
何があったかわからないが、
球団との間に感情的なしこりがあったことは否めないだろう。
広島球団の立場から言わせれば、
望む環境や金銭について希望を述べてさえくれなかった、
そう言いたくもなるだろう。
去る者は追わず。
そして、来る者は拒まず。
カープファンとしては、その心境で穏やかに過ごすしかないだろう。